好きなものを好きなだけ

  1. 本に関すること

読了『夜を乗り越える』又吉 直樹 (著)

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Book Review

書籍情報

作品名:夜を乗り越える
著者:又吉 直樹
新書: 272ページ
出版社: 小学館

言わずと知れたお笑いコンビ、ピースのボケ担当の又吉さんの著書です。
私は、ピースのコントが結構好きです。もっとテレビで視る機会があればいいのになんて思っています。ちなみに一番好きなのは、『ハンサム男爵とバケモノ』というネタです。

 
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ベストセラーは敬遠しがち

すみません、又吉さんの一番有名な著書である『火花』はまだ読んでいません。
この芥川賞受賞作に限らず、話題になった本に関して話題になっている間は殆ど読むことはありません。むしろ敢えて避けています。もちろん、ミーハーな例外も沢山ありますよ。今回この著書を読んだのも芥川賞受賞する作家さんの受賞作以外はどんな感じなんだろうというミーハーな気持ちで手に取ったくらいです。
ベストセラーを敬遠する理由ですが、ミーハーな気持ちで本を選ぶことがあるように流行に左右されるのが嫌という訳ではありません。

個人的な考えとして読書の楽しみは、その文章から想像力(創造力という漢字を当ててもいいかも)を働かせて世界を作り上げ、その中でどっぷりと作品に身を沈めることだと考えているからです。ベストセラーは、その本が話題になっている間、つまり同時期に多くの人の目に触れるため良くも悪くもその本に関する色んな情報が飛び交っています。その中で先入観なく自分の世界観を作ることは私にとって難しいことです。

また映画やドラマ化され話題となっている本については、話題になる前に読んでいる場合、CM等で自分の作った世界観とかなり近い等と感じた作品は観ますが、ちょっとでも違和感を感じたら映像作品は避けてしまいます。視覚情報がいかに印象に残るか、ということをひしひしと感じます。

逆に映画化された作品を観た後で初めて原作本を読むことは実は結構あります。これは今までの話と矛盾してますが、どうにも映像で作られた世界を補完したい欲求が抑えられないのです。
どうやら映像作品という他の人の世界とその人様の世界を覗いた後で原作を読んで築いた私の世界は、パラレルワールドとして存在し、それには違和感がないのです。

 

読みやすい文章ですので普段読書しない方にもお薦め

この著書は全体的にテレビでインタビューに応えているかのような語り口だなと思いました。普段テレビでよくその姿を目にしているからでしょうか、私の頭の中で又吉さんが語りかけてくれるようなとても読みやすい文体だと思います。
全体的に又吉さんの自伝の色が濃いです。彼の文学観を語る上ではどうしてそのように考えるようになったのかというバックボーンを知ることが絶対に必要ですから当然です。
ちなみに著書最後の部分は、具体的な近現代作品の文学評がありますが、私はその前までの彼の半生や文学への思いの方が読みごたえがあったなと思っています。

 

物事を深く深く捉えるという感性

著書の中で、彼は勉強ができなかった(成績が悪かった)と書いてあり、書かれているエピソードを読むと確かにお世辞にも学校での成績は良いとは言えません。しかし、彼は決して頭が悪かった訳ではないと思います。
思い出の端々に表れているような子供の頃から物事を深く、あるいは斜めに考える事なんて、頭が悪い人には逆立ちしても出来ません。また幼少期の『大人不信』(屈折した考え)についても大人を具に観察し、彼らの胸中を推察しているからこその結果です。
※ちなみに彼は太宰治の『人間失格』を中学生で読み共感を覚えてどんどん文学へはまっていく訳ですが、私は初めて読んだ時期こそ同じですが、当時読むととてつもなく苦しくなったので大学入学までずっと敬遠していました。合う合わないはあるでしょうが、もう少し深慮出来なかったのかなと中学生だった私に言いたい。

 

真摯な人柄に作品への期待が高まる

又吉さんは、文学に対しても彼が生業としているお笑いに対してもこの著書を通してとても真摯に向き合っていることがよく分かる良作だと思います。まだ読むことが出来ていない『火花』にも期待できます。『火花』を読みましたらまた感想をあげたいと思います。

 

 

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