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  1. 本に関すること

読了『ペンギン・ハイウェイ』 森見 登美彦 (著)

書籍情報

作品名:ペンギン・ハイウェイ
著者:森見 登美彦 (著)
単行本: 387ページ
出版社: KADOKAWA (2012/11/22)

作者は森見登美彦さんですが、この方の文体は割に癖があって好みがわかれるところだと思います。

正直に言うと、私は結構苦手です。

作品の内容云々ではなく、あの独特の文体が話に入り込みにくく(読みづらい)感想を持つ前に読むのを断念してしまいます。

文体まで含めてこその森見登美彦作品なのでしょうが、そこで食わず嫌いをしてしまうことがよくあります。

今回、それでも手に取ったきっかけは、アニメーション映画化のCMのペンギン。

ペンギン好きなんですよね。

物語のキーになっているのがペンギンとは、時間もあるしちょっと読んでみようと挑戦しました。

総評

小学生とは思えない論理で小学生らしい研究(だが決して侮れない)と恋心(初恋でしょうね)がうまくマッチしていて良いです。

特にお姉さんへの気持ちがまっすぐで良かったです。

中盤以降ちょっと間延びしている印象もありますが、これは多分独特な文体の影響もあると思います。

面白いけれどやはり苦手意識(読みにくさ)は拭えませんでした。

ですが、ちょっと読み返すとこの話って色々と謎が多く考えれば考えるほどはまってしまいますね。

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結局謎のままがいっぱいなので考察

おねえさんの体調が良いときに産まれるのがペンギン
おねえさんの体調が悪いときに産まれるのがジャバウォック

ペンギンを食べてしまうジャバウォックとは『ジャバウォックの詩』(※)から名づけられているのですが、この言葉の生みの親であるルイス・キャロル曰く『議論の賜物』という意味するそうです。

※『鏡の国のアリス』に登場する詩で語られる生き物であり『鏡の国のアリス』の作中には登場しない)

アオヤマ君達の研究対象であるペンギン(どこかややってきたのか、目的は何なのか、そもそも本物のペンギンなのか)を食べてしまうのがジャバウォック(『議論の賜物』つまり研究結果)なのは物語を通してどうにも皮肉めいているなとうがった見方をしてしまいました。

言葉遊びをしてみると、謎(ペンギン)を追究した結果(ジャバウォックの餌食=議論の結果、解き明かすことに)になってしまうので。

物語では全然そんなことは語られていませんが、私が好き勝手想像してみますと、

ペンギンが、夢や現実ということを考える必要のない(境界があいまい)子供

ジャバウォックが、時に残酷な現実を知る大人

おねえさんは、思春期(アオヤマの(おそらく)初恋の相手だということも踏まえるて)

海は、アオヤマ君の無意識下の心の揺らぎ、あるいは成長

これらをそれらしくまとめると、この物語はアオヤマ君の成長物語(ジュブナイル)であり、『ペンギン・ハイウェイ』は、子供が一歩一歩成長していくことを表しているんじゃないかな、なんて大胆なことも考えるわけです。

尤もらしくいっていますが、全然的外れのような大枠を外していないんじゃないだろうかそういった不思議な魅力を持った作品です。

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