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  1. 本に関すること

読了『おべんとうの時間』 (1) 阿部 了 (写真),阿部 直美 (文)

Book Review

書籍情報

作品名:おべんとうの時間 (1)
著者:阿部 了 (写真),阿部 直美 (文)
単行本: 179ページ
出版社: 木楽舎 (2010/04/01)

なんてことないことが、なんてことなくないって思い出すエッセイ集

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劇的ではないからこそ

この本は、色んな人のお弁当の写真とその人の仕事や家族やあるいはそのお弁当の事や自身の事が1~2ページに語られるエッセイ集です。

2018/7/18刊行予定のものを含めて、シリーズは今のところ4冊です。

最初の一冊というのが、一番思い入れがあるので1巻を紹介しています。
下記のものは、新刊です。

衣食住、これら生活に必須不可欠のものをテーマにしたもの、とりわけ人様のそのリアルな内情を垣間見るはいつだって興味がそそられます。

劇的ななにか、そういうエピソードはほとんど見かけません。

(全てのエッセイを読んでいませんのでもしかすると中にはドラマのような話もあるかもしれませんが)

お弁当の写真もどれもこれも美味しそうには違いありませんが、華やかという訳でもありません。

どちらかと言うと、素朴や普段のといった修飾語が似合うものだと思います。

けれどこの何気なく語られる話と日常のお弁当で、語り手とお弁当の作り手(どちらも同じ人物の場合もありますが)をほんのちょっとだけ知ることができた気になります。

だからこそのお弁当

 

特別なことであればその特別を追求すればいいですが、特別でないことを作るというのは一部分を突出させるわけにも切り取る訳にもいきません。

月並みな言葉で表すと、日々の積み重ねです。

少し格好良く言うと不断の生活の営み。

そんな大層なことじゃないよと言われそうですが、とても立派なことだと思います。

「行間を読む」という言葉がありますが、その言葉の表現者の意図を正確に掴むことができるでしょうか。

きっと誰にもそれはできないように思います。

自分自身の気持ち一つすら、分からなくなってしまうのが人間だと思います。

それが言葉で過不足なく表現できたらもっと生きやすい世界でしょうに。

自宅でのご飯は、その人の生活の匂い)が濃くて掴めない。

なんとか「ふだん」を垣間見るために、だからこそお弁当の時間を取り上げてるんだろうと勝手に想像しています。

蛇足

もともと「空の王国」というANAの機内誌の連載であり、私はこの記事を読む度にいつだって少しこっそりと泣いてしまいます。

飛行機での移動のほとんどが、帰省に関するものなので郷愁にかられるんだと思います。

実家の母が毎日作ってくれていたいつものご飯は豪華じゃないけれど、毎日がご馳走だったんだな。

離れてしまってからようやく気が付きました。

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