好きなものを好きなだけ

  1. 本に関すること

漫画感想 『コタローは一人暮らし(2)』 津村マミ(著)

Comic Review

書籍情報

作品名:コタローは一人暮らし
巻数:2巻
著者:津村マミ
出版社:小学館
発売日:2016/9/30

 

可愛さと切なさは表裏一体

1巻で耐性が付いたのですが、可愛いコタローちゃんがやっぱり切ないです。
一つ一つのエピソードについて感想書きたいくらいですが、それだとすごく長くなるので個人的にぐっとくるエピソードの感想です。本当は高級ティッシュへのこだわりや探偵の出現についても書きたいことは沢山あるのですが、一貫して思うのはコタローちゃんが強いこだわりや執着をみせるものは、やはり相応の理由があるわけでそれがなんとも可愛くて、痛くて切ない。

 

幼稚園のお友達との家出

口うるさいママにうんざりしたお友達の家出に付き合うコタローちゃん。
スーパー幼児なので、そもそもいわゆる一般的な子供と友達になれるのかななんて心配のような邪推をしましたがお友達は沢山いるようです。うんうん、ただただ良かった!

正直、幼稚園のお友達にコタローちゃんの事情を察しろというのは無理です。
コタローちゃんはやむに已まれない理由で、高い生活力さを身に付けてしまったスーパー幼児ですが、お友達はいわゆるパパとママという庇護者のいる普通の4歳児。そんな普通の4歳児が、夜遅くまで外で遊んでいても怒られず沢山お金を持っていてお菓子が買い放題のコタローちゃんの自由な暮らしが魅力的に映らないほうがおかしい。自由というやつがただ羨ましくて、その陰には責任も何より独りぼっちの寂しさが潜んでいるなんて露にも思っていない。このお友達は、幸せをそれと意識しなくてもよい恵まれた生活しているのでしょう。物語でも現実でも世の中すべての子供がそうだったらいいのになんてつい感傷的になってしまいます。

そんなお友達が、コタローちゃんの誰も待っていない薄暗い部屋を目にしたとき、一体何を思ったのでしょうか。

何を思ったかははっきりと描かれていませんが、子供ながらコタローちゃんのお家の事情をぼんやりと察し自分が実はとても幸せだということに気が付いた様子でした。そして、コタローちゃんに「ごめん」といって急いでお家に帰ります。この謝罪は、家出を提案しておきながら心配しているであろう家族の元へ帰るという家出を放棄することへの謝罪と自分がコタローちゃんに酷いことをしてしまったのではないかということへの「ごめん」なのかなと思います。

偏に幼稚園のお友達が真っ直ぐないい子で良かった。このお話の世界は、コタローちゃんの抱えるようなシビアな現実も確かに存在しているけれど優しい世界で救いがあって良いなぁ

【スポンサー リンク】



 

料理と語らうしかない食事

ご飯を一人で食べることの寂しさは、私もよく分かります。
コタローちゃんの境遇と重ねてはいけませんが、上京しての初めての一人暮らしを始めたばかりの頃はテレビと話しながらご飯を食べてたことを不意に思い出しました。お店でいわゆる一人ご飯は平気(一人焼肉は結構行ってます)ですが、今でも家で一人でご飯を食べるのは食欲がなくなって苦手ですね。手間もお金もかけた料理を一人で食べるより、質素なご飯もみんなで食べるとどうしてだか美味しい。
いい歳の大人でも感じる孤独をその小さな体で受け止めなければいけないのは、本当に酷な話だと思います。
そんなコタローちゃんに少しでも応えるように、料理が美味しくなってくれればいいなと。

この物語は、自分が当たり前のように享受している幸せを再認識させてくれるお話だとつくづく思いました。

それにしてもコタローちゃん料理上手すぎる。

【スポンサー リンク】



 

ランキングに参加しています
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画感想へ
にほんブログ村

本に関することの最近記事

  1. 読了『ペンギン・ハイウェイ』 森見 登美彦 (著)

  2. 漫画感想『メタモルフォーゼの縁側』 鶴谷 香央理 (著)

  3. 漫画感想『カワイイ私の作り方(1)』 六多いくみ(著)

  4. 読了『おべんとうの時間』 (1) 阿部 了 (写真),阿部 直美 (文)

  5. 漫画感想『こうふく画報』長田 佳奈(著)

関連記事

スポンサーリンク




カテゴリー

カレンダー

2018年9月
« 8月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

参加ランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画感想へ
にほんブログ村 美容ブログへ

PAGE TOP