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漫画感想 『コタローは一人暮らし(1)』 津村マミ(著)

Comic Review

書籍情報

作品名:コタローは一人暮らし
巻数:1巻
著者:津村マミ
出版社:小学館
発売日:2015/12/28

 

コタローちゃんがスーパー幼児である理由

作品名や表紙から、コタローという賢い幼児がたくましく一人暮らしする話で、てっきりコタローちゃんが周囲の大人たちの抱えている問題をその賢さで解決するというスーパー幼児の話なんだと思っていました。

ですが、実際に読んでみて驚きました。賢い幼児がたくましく一人暮らしする話には違いありませんでしたが、実はコタローちゃんには一人暮らしをする訳があり、だからこそ賢くなって、ひたむきに生きている。その生活はとても感心させられるものなのですが、どうしてそんなに生活力が高くなっているのか、賢いのか、気が付いたときは胸がぎゅっとつかまれました
仕事のお昼休みの読書用に読むようなものじゃなかったです。職場でじわりじわりとこみ上げるものがあり、切なさに少し涙がこぼれました。
だからといって全体的に暗いばかりでなく、日常のこまっしゃくれたコタローちゃんと大人とのやりとりにくすっと笑ってしまう場面のほうが多いです。

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コタローちゃんが呟く本音には、大人は何も答えられない

コタローちゃんは、4歳児というか大人並の生活力の高さと賢さを身に付けているためについつい油断してしまうのだと思います。だから、コタローちゃんの孤独や健気さ等がむき出しになった言葉がダイレクトに突き刺さる。
そんなことを考えなくてもよかった自分の幸福さだとか色々な感情や自己嫌悪だとかで頭の中が真っ白になっちゃうんでしょうね。その結果、それなりに生きてきた大人だからこそ彼らは何にも答えられない。私も彼の呟く本音に胸がいっぱいになって何も答えが見つかりませんでした。そして、私は家族に大切にされて育ったという大事なことをさも当たり前のことに捉えていたことにショックを受けました。こんな幸せなことを当然だと思っていた自分が恥ずかしいです。

この話の救いは、周りの大人たちが皆心根が優しいということです。主要登場人物の同じアパートの住人たちはちょっと残念な部分もありますが、全員、コタローちゃんの問いかけに正解が出せなくても全く答えられなくても、彼らなりの考えでコタローちゃんに寄り添っています。そんな優しい人たちに囲まれて、少しでも長い間コタローちゃんがただの子供として過ごせますように。

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